2018.08.29 D Tour 2018 「Revive ~荒廃都市~」TOUR FINAL @ マイナビBLITZ赤坂
2018.09.20

ASAGIの誕生日当日に行われた、夏ツアーのファイナル公演。“荒廃都市”をイメージしたステージで見せつけたのは、ロックバンド=Dの確かな実力と世界観の奥深さ。
類まれなる世界観を貫き通してきたからこそ、15年もV系シーンの最前線を走り続けているDだが、多様な引き出しを持つ懐の広い音楽性を見せつけた夜ともなった本公演をリポートする。


酷暑の中、全国を駆け回ったD Tour 2018「Revive~荒廃都市~」がついにファイナルを迎えたマイナビBLITZ赤坂。ツアーで廻った各会場と同様、ニューシングル『Revive~荒廃都市~』の衣装を身にまとったメンバーは、“荒廃都市”をイメージしたステージに姿を現した。今ツアーでのライヴは、骨太で重厚、激しいという印象が強かったが、ファイナルとなった本公演でもその方向性は健在。選曲や曲の並びに思い切って変化をつけたセットリストで、1曲目に選ばれたのは、『Revive~荒廃都市~』のカップリング曲『Next Generation』。この曲で始まったライヴ序盤は、重低音が響くズシリとしたサウンドが根底にありながらも、緩急のついた選曲で観客を“荒廃都市”が持つゴツゴツとした世界観へと誘っていく。前半の挨拶代わりのMCを挟み、疾走感のある流れを作る『Grand Master』『弾丸』へと続くパートは、まさにDの真骨頂。
特に『弾丸』は、ヴァンパイアストーリーの楽曲でありながらも、どのコンセプトのライヴにもピタリとハマる楽曲だが、本家本元のコンセプトの下で演奏されるとその世界観がより重さを増す。幅広い音楽性を持つDだけれど、彼らの持ち味のひとつである“激しさ”で観客の体を揺さぶっていく様が印象的だ。


中盤の入口となるポジションには、ドラムソロ楽曲である『太古の牙』が。その後のドラムのリズムに合わせたコールアンドレスポンスに観客が応えると、「お前らの気合はそんなもんかっ!?」と、煽りを入れつつ満足気な表情を浮かべるHIROKI。ドラム台から見る景色が彼にとって最高のものに映っていることがよく分かる表情だ。
やがて、ドラムのリズムに合わせて図太いサウンドを弾き出しながら、Ruiza、HIDE-ZOU、Tsunehitoがステージに飛び込む。Dのライヴにおいて、前線に斬り込む特攻隊長的な立ち位置を担うTsunehitoが、センターに立ってオーディエンスを煽る煽る!フロントの3人が全員、体を大きく折りたたみながらインスト曲『Diamond shape』を演奏し、客席のファンたちがそれに応えるべく大きな波を起こす様は圧巻。楽器陣がそれぞれの見せ場を作り、ここから続く後半戦への興奮度を高めていく。

ASAGIがステージに再登場し、“後半もトバしていくぞ!さあ、全員思いっきり声出して来い!”と景気付けの一声を。続く『Desert Warrior』のオリエンタルな曲調も、会場の空気感に変化をもたらすいいフックとなった。ステージ背後に炎が灯り、ダークで妖艶なムードの中で聴く『what is Going On with The Human』は、複雑なコード感やギターの音色がよりムードあふれるサウンドとなって耳に届く。左右に広げた手をゆらゆらと動かすASAGIのアクションも、前半の流れにはない独特の雰囲気を醸し出す。この直後は『Revive~荒廃都市~』のカップリング曲『エトワール~白き異端者~』で重みのある空気感が場内を支配。続く『Black Swan』では、「頭振れ!」とオーディエンスを煽るASAGIが、肩を出すなどしながら客席を惑わせていく。



疾走感溢れる『メテオ~夢寐の刻~』で場内がひと暴れしたあとのMCでは、「楽しんでるか!?今日はファイナル、最高のライヴにしましょう」と語りかけるASAGIの言葉にHIDE-ZOUが「ハイハイハイ!今日は何の日ですか?例のもの用意して!」とカットイン。今日が誕生日当日のASAGIのセレモニーへと移るが、「用意して!」と言いながら自らステージ袖に引っ込んだHIDE-ZOUに対し、「自分で取りに行ってるじゃん!」というASAGIのツッコミで場内には拍手と笑いが起こる。ここからは、ASAGIとHIDE-ZOUによるコントのようなやりとりが……。
ASAGI「(HIDE-ZOUが持ってきた白薔薇の花束を受け取って)どうもありがとう。今日は白薔薇ですね。『Revive』でも白薔薇使ってますからね。これは、HIDE-ZOUくん、プロポーズじゃないよね?でも俺はみんなのモノだから。でもね、101回のプロポーズだったらちょっと考えてもいいかな」
HIE-ZOU「僕は死にましぇん!」
ASAGI「それ、知らない人多いと思うよ(苦笑)。まあ、言っちゃった俺も俺だけど(笑)、それをやるHIDE-ZOUくんもHIDE-ZOUくんだよね」
HIDE-ZOU「俺、101回がんばります」
ASAGI「これ、何回目?“俺じゃダメですか?”がD(に加入する時)とソロのサポートやる時の2回。今日が3回目で、あと何回?」
HIDE-ZOU「あと98回?がんばります!」
ASAGI「だから俺はみんなのモノなんだって(笑)。さ、冗談はさておき……」
本気モードのプロポーズも“冗談”で済まされたのはなんともHIDE-ZOUらしく、場内は笑で満ちた温かい空間に。そしてASAGIは、会場に集まったファンに向け、感謝の言葉を投げかけた。
ASAGI「いつも夏のファイナルはこうしてお祝いしてもらってるんですが、ここにいるみんなと過ごせて本当に嬉しいです。1年はあっという間ですが、Dのヴォーカルとしてもリーダーとしても、GCRの代表としても、自分が作る音楽で少しでもみんなが幸せな気持ちになれるようにがんばっていきたいと思います。Dは15周年を迎えましたが、今日という日を迎えられたのもみんなのおかげです。みんなと出会えたからこそ、この世に生まれてきて良かったなと本当に思います。12月21日の豊洲PIT、Dが生まれて15周年のグランドファイナルをみんなでお祝いしましょう。では、次の曲……」
そうして演奏に戻ろうとしたところで、再びHIDE-ZOUがカットイン!
HIDE-ZOU「ちょっと待った!」
昨年に続くサプライズの準備があることを告白。
HIDE-ZOU「去年はサプライズで『月の杯』をやらせていただいたんですけど、今日はこの曲でジャスティスの誕生を祝福しましょう(←と、「無垢なる薔薇の祈り」のイントロを弾き始める)」
ASAGI「ちょっと待って。ジャスティスを祝福しましょうって言ってるけど、俺、今、ジャスティスだから。自分の誕生を自分で祝福するのはなんかちょっと……」
HIDE-ZOU「何やってんだ、俺!(←と、自分の頭を自分でこづく)」
ASAGI「俺、今、ジャスティスだからね。I’m Justice!」
HIDE-ZOU「You are Justice!」
ASAGI「Are you?」
HIDE-ZOU「You are Rafaga!」
ASAGI「俺、ラファーガじゃないから!(笑)Are You?」
HIDE-ZOU「I’m Rafaga!」
ASAGI「(笑)。でもやっぱり、自分で自分の誕生日を祝うのはちょっとアレなので。気持ち的に、歌を歌う俺としては、メンバーも集まってくれたみんなも含めて、ここにいる全員が……生まれてきたことを祝福するという気持ちで歌いたいと思います」
またまたコントのようなやりとりで場内を和ませながら、「無垢なる薔薇の祈り」へ。ファルセットを多用する美しいバラードは、ここにいるすべての者への感謝を込めるにはピッタリの楽曲だ。続く『In the name of justice』『鬨の声』で展開された怒涛の疾走感は、ラストスパートを飾るにふさわしい盛り上がりを作り出す。が、まだまだライヴは終わらない。ラストナンバーに進む前に、ヴァンパイアストーリーの続編が描かれるニューシングル『Deadly sin』が11月14日に発売されること、さらに冬ツアーの開催決定、冬に新曲を追加したヴァンパイアコンセプトのアルバム発売を告知。ファンの歓喜の声を受けたあと、この夏幾度となく演奏された『Revive~荒廃都市~』でツアーファイナルのワンマンライヴは幕を閉じた。



場内から沸き起こったアンコールに応え、メンバーが笑顔でステージに現れ、まずは今日の感想をメンバー一人一人が伝えるMCタイム。
ASAGI「最高のツアーファイナル、最高のバースデーライヴです。みんなに祝ってもらえて幸せです。これからも、心に響く音楽を作っていこうと思います。ライヴももっともっとライヴを良くして行きたいなって思うし、僕らでしかできない最高の景色を一緒に作って行こう。みんなが生きている中で感じる様々な感情を全てぶつけられるような熱いライヴをしたいし、それだけじゃなくて時には疲れた心を癒してあげれるような暖かいライヴを作って行きたいなと思います。ニューシングル~冬ツアー(11月3日スタート)~ヴァンパイア・コンセプト・アルバムのリリース、豊洲のドライツェン降臨と楽しみが盛りだくさんなので、盛り上げて行きましょう!」
HIDE-ZOU「今日はASAGIさんに白い薔薇をプレゼントしたんですけど、実は、15本用意したんですよ。15周年にかけて。薔薇って本数に意味があるって言うじゃないですか。“15本の薔薇”って調べたらなんと、“I’m Sorry”という意味があるらしいですが…僕ら4人の“15年目もこれからもよろしくお願いします”という意味も込められた15本です(笑)」
Tsunehito「メンバーの誕生日を、ライヴでこうしてみんなと一緒に祝えるのがとても嬉しいです。さっきも発表があったように、冬に向けて楽しみが盛りだくさんですよ。だって、ドライツェンパパが復活ですもの!それはカーバンクルもウキウキですよ♪作品を出してライヴしてみんなに届けられることは、いつも思っていることですけど、当たり前ではないので。感謝をしつつ、このウキウキをアンコールにさらにぶつけて、今日という日をより楽しい思い出にしましょう」
HIROKI「2018年の夏はあっという間に過ぎた感じがするんですけど、全国を廻ってきて、今日もみんなの気合を感じて本当に気持ち良いライヴができています。まだまだ2018年突っ走っていくんで、みんなついてこいよ!いいかい!?(ハーイの返事を聞いて→)良い子です!(笑)」
Ruiza「今年も、ASAGIくんの誕生日当日にツアーファイナルを迎えられて本当によかったです。素敵な誕生日になってるといいな!うん!ツアーを廻って、みんなからたくさんたくさん力だったりパワーだったりをもらいました。今日はみんなとぶつかり合えるのを楽しみにしてきたので、熱いライヴを作れて本当に嬉しいです。色々な発表がありましたが、全部楽しみにしていてください。今年最後まで駆け抜けていくので、ついてきてください!」



メンバー一人一人の言い方に違いはあっても、集まってくれたオーディエンスに伝えたい気持ちはひとつ。
ありがとう、そして今年後半の自分たちに期待してついてきてほしい──。ライヴハウスとしては国内最大級のキャパシティを誇る豊洲PITまでの4ヵ月を濃密に過ごし、15周年イヤーを盛大に締めくくることがこれからのミ ションだから。

『月の杯』から始まった、2回、全7曲のアンコールでは、鉄板曲『Night-ship“D”』などで最高潮の盛り上がりが場内を支配する。ステージからはきっと、観客の表情がしっかりと見えていたのだろう。ASAGIはステージを降りる直前に、「最高の夜をどうもありがとう!その笑顔をずっと守り続けていくからな!」と宣言した。15年の積み重ねが、彼らが音楽を続けていく意味を教えてくれたからこその言葉だと思うと、ASAGIの思いが胸に沁みる。バンドの力だけでは多くの人の元に伝えきれない音楽や世界観を、Dはこれからも、多くのフォロワーに支えられながら発信していくことだろう。



TEXT : 須田真希子  PHOTO : TAKUYA ORITA  


2018.08.29 D Tour 2018 「Revive ~荒廃都市~」TOUR FINAL @ マイナビBLITZ赤坂
-SET LIST-

-オープニングSE-
01. Next Generation
02. 氷の墓標
03. Mother Doll
04. DAY WALKER
05. Grand Master
06. 弾丸
07. Underground road
08. Sleeper
09. -ドラムソロ(太古の牙)-
10. Diamond shape
11. Quartet ~真夜中の四重奏~
12. Desert Warrior
13. what is Going On with The Human
14. Arabesque
15. エトワール ~白き異端者~
16. Black Swan
17. メテオ ~夢寐(むび)の刻~
18. 無垢なる薔薇の祈り
19. In the name of justice
20. 鬨の声
21. Revive ~荒廃都市~

<ENCORE1>
01. 月の杯
02. Night-ship“D”
03. Narrow Escape
04. Rosette Nebura

<ENCORE2>
01. Wonderland Savior ~太陽と月の歯車~
02. Guardian
03. 黒薔薇の騎士


2018.11.14 Release
「Deadly sin」 CD+DVD(TYPE-A)
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【収録内容】
[Disc-1(CD)]
Deadly sin 他 全3曲収録予定
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【収録内容】
[Disc-1(CD)]
Deadly sin 他 全3曲収録予定
[Disc-2(DVD)]
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【収録内容】
Deadly sin 他 全4曲収録予定
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2018.06.27 Release
「Revive ~荒廃都市~」 CD+DVD(TYPE-A)
YICQ-10403/B/¥1,800(本体価格)+税/CD+DVD
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1.Revive~荒廃都市~/2.Next Generation/3.Revive~荒廃都市~(Instrumental)
[Disc-2(DVD)]
1.Revive~荒廃都市~(Music Video)
「Revive ~荒廃都市~」 CD+DVD(TYPE-B) 豪華ブックレット仕様
YICQ-10404/B/¥1,800(本体価格)+税/CD+DVD 豪華ブックレット仕様
[Disc-1(CD)]
1.Revive~荒廃都市~/2.Next Generation/3.エトワール~白き異端者~
[Disc-2(DVD)]
1.Revive~荒廃都市~(Music Video Making)
「Revive ~荒廃都市~」 CD(TYPE-C)
YICQ-10405/¥1,200(本体価格)+税/CD
[CD]
1.Revive~荒廃都市~/2.Next Generation/3.エトワール~白き異端者~/4.Diamond shape (Instrumental)
【初回特典(封入)】トレーディングカード(全7種中1種ランダム封入)

※こちらは試聴版として映像・音声データを圧縮しております。
製品版はさらにハイクオリティーな音質にてご試聴いただけます。
※全曲試聴はこちら
◆VAMPIRE STORY 年表・相関図・キャラクター紹介文(2014年度版)公開
URL : http://www.d-gcr.com/news/

◆D Tour 2018「Revive~荒廃都市~」グッズ/D結成15周年 メジャー10周年記念アイテム 通販受付中!
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D Tour 2018 「Deadly sin」

11月3日 (土)  新横浜 NEW SIDE BEACH!! 
11月17日 (土)  名古屋 Electric Lady Land 
11月18日 (日)  OSAKA MUSE 
11月23日 (金・祝)  広島 SECOND CRUTCH
11月25日 (日)  福岡 DRUM Be-1 
12月1日 (土)  HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3 
12月7日 (金)  金沢 AZ 
12月8日 (土)  新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE 
12月10日 (月)  仙台 CLUB JUNK BOX 
12月13日 (木)  札幌 cube garden 

[D結成15周年 メジャー10周年Year Grand Final]
12月21日 (金)  豊洲 PIT 
※当日は指定席でのご来場者の方に未発表曲(CD SINGLE)プレゼント有り!!!

【全公演終演後、物販購入者対象特典会有り!!!】



15th Anniversary Band VS「アンティック-珈琲店- × D」

10月20日(土) TSUTAYA O-WEST
【出演】D / アンティック-珈琲店-
一般チケット発売中!



※チケット等詳細、最新情報についてはD OFFICIAL WEB SITEをご確認下さい。

>>D official website  


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